ジャパマーラー(マントラ用の数珠)について
ジャパマーラーは、本来、マントラ(真言)を数えるために使用されるものです。
サンスクリット語(梵語)で、「ジャパ」は、「つぶやく」、「唱える」などを意味し、「マーラー」は、「輪」を意味しています。
マーラー(数珠)は、何かに意識を集中して念じるときに、念を強めるため、手に握ることもあります。そのため、マーラー(数珠)は、念珠とも呼ばれています。
ジャパマーラー(念珠)は、外見が美しいだけではなく、それを身に着けることにより、あるいは、ポケットなどに入れて、つねに持ち歩くことにより、カルマが浄化され、神聖な意識に浸ることができ、精神が安定する効果があるとされています。
マントラを唱えるときのマーラー(数珠)の使い方
ジャパマーラー(マントラ数珠)は、普通の珠が108個と、グル玉と呼ばれる大きな珠が1個でできています。
108は、聖なる数字とされています。マントラ(真言)を1回唱えるごとに、1つの珠を繰っていき、108回唱えたところで、グル玉が回ってきて、そこで1つのサイクルが終了します。

小指と人差し指は、マーラー(数珠)に触れないように注意しながら、薬指と親指の先をあわせ、その上に数珠をのせ、マントラ(真言)を1回唱えるごとに、中指で、珠を繰っていきます。
グル玉が回ってきたら、それを通り越して珠を繰るのではなく、数珠の方向を逆向きに変えて、珠を繰っていきます。
たくさんの回数のマントラを唱えるときは、右手にもったマーラー(数珠)で1サイクル(108回)が終了するごとに、左手にもったマーラー(数珠)の珠を1つ数える方法もあります。
この方法で、聖なる数字である、108の倍数のマントラ(真言)を数えることができます。